2015

 2月
石川県

 
 ホクリクサンショウウオ♂
 あぁ腰痛い、足痛い、首痛い…。
2014年8月の事、歩いていたら突然、右股関節に激痛が…。
腰椎分離症からくる脊柱狭窄症で神経にぶつかって、間欠跛行(一時的に歩けなくなる)というものらしい。
首は数年前から頚椎変形症とやらで、これまた首や手に神経障害が出てたんだけど、腰もかよ…。
あちこちブロック注射を打ちまくり、5種類の鎮痛剤を服用して幻覚症状(6桁の赤いデジタル表示が見える)
が現れたとき悟った。「あぁ俺、終わった・・」

しかし、這ってでもフィールド観察には出かけたいのだ。
流石に、この状態で渓流性の観察は自殺行為だし・・
どこ行こうか?今年から北陸新幹線が開通するなぁ・・なら今は(開通前)すいてるのでは?
と、この時は思ったんだろう。休み無くても日帰り圏内りだし、ポイント車横付けだし。
そういえばこの場所で前回、車のドアに頭を軽くぶつけたら感電したみたいに頭のてっぺんから手足の指先まで
電撃(神経痛)が走って倒れたんだった。もう嫌だなぁ神経痛・・・

今回は殆ど歩けないので、現場では水路沿いにシート敷きながら、ほふく前進で観察。
水に顔が近いと意外とドブ臭い。早く治ってくんないかな・・


   
 50対以上の卵が見られる場所だけど、あれ?全然見つかんないぞ?
まさしく這って探してるのに?
結局4対の卵嚢と♂成体が1匹しか見つからなかった。
伏流水中から2対、落ち葉の中から2対。
成体は伏流水中で発見。
九州地方でも今年は産卵が遅かったと耳にした。
渇水してる訳でも無さそうだったけど、どうしたのかな。
水場周辺の藪が拡大してるように感じたのが、ちょっと気になった。

 
 イモリをスワブ中
 オランダでサラマンドラに壊滅的なダメージを与えている「イモリツボカビ」をご存知だろうか?
オランダ、ベルギーではサラマンドラの野生個体の80%が死亡している。
カエルツボカビ同様、日本や中国等のアジア起源の真菌らしい。

感染源はエビじゃないか?とも言われているけど、個人的にはイトミミズなんかかもな〜とも思う。
日本国内では国産のイトメが使われる事が多いけど、結構輸入物(中国)のイトメも多いんだよね。
釣り餌で使う赤虫も韓国からの輸入物だし。欧州でも多少なりとも輸入してるんじゃないかな?
知らない内に身近に他国の物があふれ、本来無かった菌がもたらす被害は予想もつかない。
フィールドに出る時は、靴はせめて消毒してから行くべきだ。

一応、国内で同じ真菌を保有している野生個体がいるのか、サンプル採取に協力する。


2月
栃木県

 
 
 あー腰痛いxxx。
でもフィールド行きたい。東京のサンショウウオ調査にも誘って頂いているのだが、
とてもじゃないけど、他の人と歩調を合わせてなんて出来そうも無い。残念ながら断念。

車横づけで、腰にコルセット、網は杖替わりでヨタヨタ探す。
座ってる分には、痛みが無いんだけど、歩ける(立っていられる)タイムリミットは10分が限界だ。

栃木の車横づけポイントへ行ってみた。
成体は確認できず。卵嚢は9対を確認。
殆どの個体が、落ち葉の下に産卵するので、もっと産んでるはずだが
それほど個体数は多くないと思われる。1か所での最多が3対、30p上方で2対。
確認した残り4対は各1対づつを見つけただけだ。

   
 産卵環境
唯一複数がまとまっていた場所。他の場所と比べると流速は強いが
ずいぶん岸ギリギリだなぁ。浅いし。ここを選ぶ選択肢的なものが、いまだによく分からない。

もし私がトウキョウサンショウウオなら、もう少し渇水の心配が無い中央寄りで、溜りの通水が良い落ち葉の下を
選ぶと思うのだが、トウキョウって「なんで?」と思う事がしばしば有る。
流水性種では、まず条件の合わない場所には産卵しないので、ちょっと興味をそそられる。
だから飼育下では止水性種の方が断然繁殖させやすいんだけどね。

8月
長野県

 
 夏休みで家族旅行。
野沢温泉へ泊る。野沢菜はそんなに旨いと思った事が無かったけど
現地で喰うとホント旨いね!ちょっとビックリ。
湯上りに野沢菜をアテにビールに地酒が至福ですな。

車で30分ぐらいの所にハコネを観察してる場所があるので、子供を連れて行って
あげたかったけど、大雨で断念。

僅かな晴れ間の隙をついて、モリアオガエルが産卵する池へ行く。

   
 イモリ幼生とモリアオおたま  イモリ幼生
 イモリの幼生が少しいたので、成体を探してみたが確認出来なかった。
山上湖だと日中は中心の深い場所にいたりするんだよね。
夜だと岸近くの浅い場所でも確認出来るんだけどな。

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